スキルス胃癌になった、僕の場合

病院に緊急搬送されて告げられた病名はスキルス胃癌。ステージは最悪のⅣ。そんな33歳男性がそこから何を感じ、何を学び、どう今を生きているかを綴るブログ。

その前、に何があったか〜人間ドック後から倒れた3日前まで〜

5月に人間ドックを受けた際、何も問題はなかったのですが唯一言われたのがピロリ菌の存在。

除去しないと将来胃癌になるリスクが高まるとのことだったので、言われる通り除去することに。

 

ピロリ菌の除去自体は薬を飲んで検査してなくなったことを確認して、と簡単に済みました。

 

ただ、6月くらいからなんだか様子がおかしい。

 

最初はものを食べた時、なんか喉の奥の方で詰まっているななぁ、という違和感。

別に痛くも何ともないが違和感。

 

それがだんだん変化してきました。

 

1日、2日では気がつかないですが、1週間や1ヶ月単位で比較すると明らかに前より喉奥のつまり感が強くなっている。

なかなか食べたものが下に落ちていかない。

そしてそれだけでなく、いわゆる逆流性食道炎のような症状で食べるとものが下から溢れてくる。ついには昼休みに会社の人とラーメンを食べに行った帰りに、ビルのトイレで便器に吐いてしまった。

 

「嘔吐するってやばくないか?明らかに何かのサインじゃないか?」そう思いましたが、ピロリ菌除去後に軽くあった自覚症状を医師に伝えると「あーそれは多分ピロリ菌除去の副作用ですよ。たまにそういう症状出るひといるんですよね」と軽い返答。

というか余談になりますが、この医師。こちらがまだ30代前半と若いせいか妻が心配性ゆえに細かく質問するからか分かりませんが、明らかに不誠実な対応で「どうせ何でもないのにうるせぇ患者だな」と正に顔に書いてある状態。まともに質問に答えてくれなかったですし検査の提案なんて全くありませんでした。

(今でもこの医師のことは心の底から憎んでいますし、罵ろうと思ったら私の33年間という間にインプットしてきた汚い言葉たちを余すところなく駆使して圧倒的罵詈雑言を書き連ねることができます。が、一応わたくし大人なのでここでは控えておきます)

 

身体は明らかにおかしい。

でも医者はそういう。

 

そうなるとどうなるかと言うと、医者のことを信じてしまうんですね。

だって不都合な真実は信じたくないですから。

「医者がそういうならきっと問題ないのだろう。いつかよくなるはず」と今日思い、明日もそう思い、明後日もそう思い、と時がすぎていきました(この考え方が本当に間違っているということは後から強く実感するようになりました。医者、というか権威があると思ってその人の言うことを全面的に信じてしまい思考停止になることは本当に、本当に恐ろしいことです)。

 

そして9月になりました。

その時の私の症状といえばもう最悪の極み。

食べると明らかに喉の奥でものがつっかえてそれ以上落ちていかない。そしてそこにものをさらに入れると溢れて吐いてしまう。胃に落ちたかなと思っても、また食べると吐いてしまう。

この頃はほぼ毎食吐いており、お昼は会社で食べていて吐きそうになるとビルの外に走っていき人目につかない自転車置き場の隅で毎日吐いていました。そして泣きながら妻に電話して「苦しい・・・これ明らかにおかしいよ」と言う日々。

 

それでもまだ医者の言うことを信じていました。信じたいと思っていました。

 

でも流石にもうこれはおかしい、異常もいいところだ、と思いこちらからくだんの医師にもう一度胃カメラ検査をしてほしいと依頼し日程を予約することに。

 

そして10月。

ついにあの日が訪れるのです。

 

それはまた今度〜